カナダにはどのような税金の義務があるか知っていますか?生活に身近に関わってくる消費税や所得税の税率や、それ以外の税の対象物は日本とどのように違うのでしょう?
納税は日常生活を送るに当たって避けては通れないものですし、またその税金はカナダではどのような形で国民に還元されているのでしょうか?

一般的に社会福祉の充実している国は、財源を確保するための税金も高いと言われます。カナダは世界有数の福祉国家としてと考えられることも多く、日本と比べると確かに税金は全体的に少し高めと言えます。

一言で税金と言っても、カナダには国に支払う連邦税と、州に支払う州税、それらを併せた形で税率を決めている州もあります。

レシート

わかりやすい例えとしては、日本でもよく国民の関心を集める消費税は物品とサービスを対象としてかかる税金ですが、
まず連邦税として国に5%(Goods and Services Tax)、それに上乗せする形でそれそれの州に州税(Provincial Sales Tax)を支払う形となります。

広大な国土をもつカナダゆえ、各州に自治権が与えられていますので、そのぞれの州によって税率は違います。
消費税に関しては全く州税の上乗せのない5%のみの州もあれば、10%ほど州税が上乗せされる州もあるようです。

つまり、一言で消費税と言っても、5%のみの州もあれば、15%の州もあるということです。

連邦税である5%の消費税は、日常必需品や生活に密に関わりのあるものは非課税対象になるものもありますし、
州税に関しては税率だけでなく非課税対象物の線引きも各州の自治権で決まるので、消費税に関しても州によって様々と言えるでしょう。

消費税以外に生活に大きく関わる税と言えば、所得税。所得税においても国に支払う連邦所得税と、州に支払う州所得税の2種類があります。所得税に関してはどちらも前年の所得によって納税率の異なる累進課税制となっています。

さて、このように集められた税金は、どのように国民に還元されるのでしょうか?

先ずカナダが福祉国家と呼ばれる大きな要因の一つは医療費が原則的に無料であることと言えるでしょう。日本同様、国民皆保険制度がとられており、歯科などの対象外もありますが、基本的に個人の自己負担はありません。ただ、無料ゆえの問題点もあり、その一つには待ち時間の長さが挙げられます。

また、社会福祉に観点をおくと、税金の他に寄付文化の影響は大きく、寄付によって成り立っている部分もあるように感じます。

貧困、障害者の生活、子育て問題、老人介護など、社会的弱者と呼ばれる人達の問題を、個人ではなくコミュニティの問題として受けとめ、
余裕のある人や企業がNOPなどに寄付をしたり、人材を投入し助けるという感覚が、日本よりも根付いているように感じます。

政府だけでは行き届かない分野に、民間が介入する形で手助けをすることで、社会福祉がより充実したものになっていると思います。