カナダでの生活はいったいどのようなものでしょうか?

カナダへ移住、駐在、留学を予定している皆さんへ、バンクーバーに移住して10年の筆者が、日本人がカナダで生活する際に、
事前に知っておきたい政治、宗教、文化、社会保障、お金…など、暮らしについての10の問題についてご紹介します。

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まずはカナダの政治について日本と同じ点、異なる点を基礎知識として知っておきましょう。カナダへ移住、駐在、留学に関わらず、ある一定の期間生活をするとなれば、旅行で数日訪れるのとは違います。政治にあまり興味はなくても、実は生活の至るところで直接関わってくるものなのです。

内閣

ところで、同じ北アメリカということで、何かと同じと思われるカナダとアメリカ。アメリカ同様、カナダも大統領制と思っていませんか?

実はカナダに大統領はいません。カナダは日本と同じ議院内閣制を取っていて、首相が議員の中から選出される政治形態です。

現在は独立国家として認められているカナダではありますが、元々はイギリス連邦国の一つであり、イギリス文化はカナダの至るところで色濃く残っています。

これを考えると、イギリスではじまった議員内閣制をカナダが継承して政治体制をとっていることも、あまり不思議ではないかもしれません。

現在のカナダ首相は、就任時に日本でもイケメン首相として少し話題になったジャスティン・トルドー首相。第29代カナダ首相で、歳はなんとまだ40代‼

家族でメディアに出る場合も多いトルドー首相ですが、あどけない子供たちの様子が場を和ませることもあります。
首相となる政治家が、まだ小さな子供達の父親でもあるケースは、日本ではまず見かける光景ではありませんね。

実はジャスティン・トルドー首相のお父さんもまた、第20代、22代カナダ首相を務めたピエール・トゥルードー元首相です。しかもジャスティン・トルドー首相は、お父さんが首相任期中に生まれたというエピソードも。

親が首相任期中に生まれた子が、同じように首相になるなんて、かなり数奇な出来事ですよね。

トルドー首相はさぞかし政治家になるための英才教育を受けた世襲議員なのかと思いきや、彼が議員に初当選したのは2008年。その前は教師の職に就き、教鞭をふるっていたそうです。

議員になって10年もたたないうちに首相まで上り詰めるなんて、トルドー首相はやはり政治家としての才能を持っているのでしょうが、その前にこんな現象は日本では議員風習的に無理な気がします。

さて、ここまで国政の話をしてきましたが、カナダは大変国土の広い国ですので、実際の生活に関係してくる自治についても触れておきたいと思います。

カナダは自治においては、各州に大幅な自治権が認められています。

もちろん、国際会議には国を代表して首相、大臣が出席しますし、連邦制度や連邦法といった国全体に共通するものも存在しますが、それぞれの州にもその州における首相、内閣、議会があると言えばわかりやすいでしょうか。

州によって自然環境も経済も違いますので、州議会でその州における法律が作られたり、地域に特色に根付いた政治が行われます。

よって、カナダで生活する場合は、州によって制度や法律が違うことを一般常識として知っておくことが必要です。同じカナダ国内でも、州を超えて移動をする場合には注意しましょう。