ただでさえ不安な子育て。しかも自分の育った日本以外の国でとなると、不安で押しつぶされそうになるのが普通の感覚でしょう。
子育てに答えはないなどとよく言いますが、最低限子育てをする国の教育制度などの情報を集めておくことは、親としての責任です。
大切な子供の将来のためにも、知らなかったでは済まされません。ここではカナダの教育制度についてご紹介します。

公立小学校

カナダの教育制度は、基本的には6歳ないし7歳で小学生になり、15歳ないし16歳までが義務教育です。
州により多少の区切りの方の違いや、学校の呼び方の違いはありますが、日本同様、小学校から始まり、中学、高校と続きます。

ただ、新学年は9月から始まりますし、学年も小、中、高をつなげてグレード1からグレード12という風に呼ぶ場合が多いようです。
また小学校の前にも、デイケア、プレス―クール、キンダーガーテンと呼ばれる、日本でいう保育所、幼稚園に通学する子供たちも多いです。

教育に限らず、欧米は個人主義です。
これは学校生活においても顕著に表れます。のびのび育てたいという言葉を子育て中の日本のお母さんからよく聞きますが、カナダでのびのび育てるのと日本でのびのび育てると伸びしろが全く違ってきます。
カナダの子供たちを見ていると、ある程度の協調性や厳しいしつけも必要だと感じざるを得ません。

カナダに限らず海外はベビーシッター文化の国も多く存在します。
日本でも賛否両論のあるテーマですが、女性の社会進出を後押しするためにはベビーシッターの存在は避けては通れません。

カナダでも産休後に職場復帰する女性も多いので、プレスクールやキンダーに入れる歳になる前にも、ベビーシッターやデイケアに預けられる子供達もたくさんいます。

しかし、移民による人口の増加に伴い、デイケアの不足が問題となっている地域があることも事実です。

またフルタイムでの利用となると費用が非常に高くかかるため、母親の給料のほとんどがデイケア代、ベビーシッター代に消えるという状況もあります。

政府からの補助金を利用できる場合もありますが、お母さんにとっては、それなら仕事を辞めて自分で育てたいと思う女性もいるでしょうし、
やはり母親になるということは、女性にとって人生の転機となることは万国共通、紛れもない事実のようです。

カナダでの子育てを語るに当たって、日本との違いとして必ず言及しなければならないのは、児童虐待に対する考え方の違いです。

最近では、日本でもしつけと虐待の境界線に関する議論がなされていますが、カナダにおいては少しでも手を出す行為、おでこを少しパチンとすることも全て虐待ですし、
それだけではなく大きな声で怒ったり、泣いている子供をそのまま放置することさえも、児童虐待と捉えられます。

近所の人がそのような状態に気付いた場合は通報することもありますし、行政の介入も比較的入りやすい環境になっています。

おそらく背景には、そこまでしなければならない悲惨な事件があるということの反映かもしれませんが、
知らなかったでは済まされません。これは我が家ではしつけの範囲だと言っても、到底理解されませんし、最悪の場合は子供が保護される形で行政機関によって引き離される場合もあります。

また、12歳以下の子供は一人で家で留守番するべきではないとされていますので、日本でいう鍵っ子のような子供はカナダにはほどんどいませんし、毎日の学校への送り迎えも親の責任です。